ヴァイオリニストのギル・シャハムさんによる
バッハの無伴奏のコンサートに行きました。
TVで拝見した江口玲さんとの柔らかい
演奏に好感を持ち、興味がありました。
ソロは、思っていたより超絶技巧的な演奏。
技術は最高、ブラインドタッチのような左手は
一流のスポーツ選手の美しい競技のよう。
しかしながら・・・。
私も絵描きの端くれとして、技術の大切さは
よく理解しているつもりなのですが、そして
高度な技術がなければ生み出せない創作が
存在することも理解しているつもりですが・・。
力(技術)は、「有ると使いたくなる」という
人の心理をくすぐり、技術の先走りした創作
をしばしば生み出してしまう気がします。
先日のギル・シャハムさんの演奏は
技巧の悩みよりも、詩情の不足に悩む私の
琴線にあまり触れるものではなく残念でした。
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レディ・ラック : 非常にトゲの少ない品種のバラ
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